2003~2020年度の川崎医科大学衛生学の記録 ➡ その後はウェブ版「雲心月性」です。
川崎医科大学 学報 学生版 編集後記
2010年7月1日
6月5日に京都で行われた「科学・技術フェスタin 京都」に大学からの派遣で参加してきた。

昨年度までは「産学官連携推進会議」と称していたものだったのだが,今年度から名称も変更,そして高校生(最近は,スーパーサイエンスハイスクールも多く指定されていて,国の方針として科学技術立国の基盤形成に役立っているのだろう・・・岡山県は4校指定されていて全国7番目の数である)を多く招待して,会場の京都国立国際会議場のメインホールでの基調講演などでも,前半分は高校生指定席になっていて,様子が変わっていたが,これも政権交代の影響かなぁと感じられた。

科学系のノーベル賞受賞者が参加されて,益川敏英先生が特別講演を,そして小柴昌俊先生,小林誠先生ならびに田中耕一先生が,ご自身が科学を目指された頃のお話をされた上で,高校生からの質問に答えるというワークショップ形式の企画もあった。

加えてヒューストンから山崎直子宇宙飛行士がライブ中継で参加され,これも高校生からの質問に答えられていた。

昨年度も参加したが,色合いも変わり「明るい未来」への希望の芽が育まれていることが実感できた良いフェスタと感じられた。one of approximately 5,000(ちなみに今年は5,121名の参加とのこと)として話を聴くだけでは,業務出張として京都まで出かけているのも申し訳ないと思い,イベントホールでの「企業・大学・研究機関・自治体等の研究開発成果出展:」に腎臓・高血圧内科学教室,医用工学教室のご協力を得て,加えて私の衛生学教室の成果も含めて1ブース出展してきた(出展ブースの様子などは,衛生学教室HP  トップサイトの写真クリック→2010クリック→6/4-5に掲載)。

各大学とも大学のヴァリューを高めるために非常に積極的に産学官連携を推進していることが実感された。ちなみに,当初プログラムでは(1)鳩山首相からのビデオメッセージ,(2)川端文部科学大臣の挨拶となっていたが,前日に管直人氏が首班指名されたため,当然鳩山さんの部位でおメッセージって訳にも行かなくって,いきなり相澤益男先生(総合科学技術会議議員,前東京工業大学学長,国立大学協会会長)による基調講演が開始され,その中でこのような事情を御説明になっていた・・・。

ということで,実はこの学報学生版が発行される頃には南アフリカで行われているFIFAワールドカップ2010も何らかの結果が出ているだろうけれど,実はこれを書いている時点では開始著9区前ってこともあって「ガンバレ日本」とだけ綴っておく。

ノーベル賞受賞者からのメッセージを列挙すると,「科学に憧れとロマンを」,「広い視野を」,「ものおじしないで体験する」,「書物を読んで自分で考える」,「誰もやっていないことをやって失敗や挫折があったら自分で考える」,そして「夢を見ること」,「夢をあきらめないこと」だった。

伝われ,夢!